#22 ノドジロムシクイヒヨ

あまり見られないようにしてますが、

実はおしゃれって言われたい。

>> ノドジロムシクイヒヨの声を聞いてみよう

http://nfa-bird-podcast-jp.up.seesaa.net/image/232220E3838EE38389E382B8E383ADE383A0E382B7E382AFE382A4E38392E383A8.mp3

録音提供:Louis Boonさん



ノドジロムシクイヒヨ
Western Nicator 
(Nicator chloris)

写真提供  動物写真家 秋山知伸さん
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WesternのほかにEastern Nicatorというのがおります。
見た目、ソックリなんです。
番組中に話している羽のひみつがわかるかな

Eastern Nicator
(Nicator gularis)
写真提供  Alan Mansonさん
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ノドジロムシクイヒヨは
ウガンダのどこで見られるの?

ノドジロムシクイヒヨはアフリカ大陸の東西に長細く分布しています。
ウガンダは生息地域の最東端。
西部の例えばエチュヤ森林保護区やカニヨパビディ、
ブンシンジロ森林保護区で見られます。
今日もどこかでかくれんぼしていることでしょう。




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#22 ノドジロムシクイヒヨ
Western Nicator (Nicator chloris)


こんにちは NFA バードポッドキャスト、アフリカ、ウガンダから田中加奈子がお伝えします。
今日ご紹介するウガンダの鳥は、ノドジロムシクイヒヨです。

きれいな良く響くさえずりですね。

ノドジロムシクイヒヨは、ヒヨドリ科ムシクイヒヨ属の鳥です。
アフリカ大陸のちょうど真ん中部分で東西に分布していて、ウガンダが分布の最東端になります。
国内では、西の方の森に住んでいますが、鳴き声は一日中聞こえることがあっても、実際に探すとなるとかなり難しいようなんですね。

それでもこの鳥は、見てみたくなるようなカラーリングをしています。
オスメス、幼鳥成鳥もみんな同じカラーリングで全体的にうぐいす色ですが、翼の部分の黄色の水玉模様がとてもかわいいんですね。
水玉模様というと、わたしはついシカの夏の毛の水玉模様を思い出してしまうんです。
あれは木漏れ日を表しているなんて聞いたことがあるんですが、この鳥の水玉模様もまさか木漏れ日かと思ってしまいます。どうでしょうかね。
目の回りと、尾羽の端にも黄色が入っていて、一体誰がこんなにセンスよくデザインしたのか聞きたくなってしまいます。

さて、みなさま、鳥の羽をまじまじと見たことはありますか?
鳥の羽は、よおおく観察するといろいろな形をしていて、部位によって大きさが違い、役割も異なります。
ポッドキャストのウエブサイトの写真を見ながら聞いていただくと分かりやすいと思うんですが、
このノドジロムシクイヒヨの水玉模様がある部分は、雨覆いと呼ばれる部分で、飛んでいる時に気流の流れをスムーズにする役割を持っています。
背中からお尻にかけてまっすぐ伸びている羽は、風切羽といって、推進力を生む部分と、揚力を生む部分に役割が分かれます。
尾羽は、飛行姿勢を安定させたり舵・ブレーキの役割をしています。
飛ぶ以外にも、羽は、体温を維持するための断熱材や、敵から身を守るカモフラージュの役割だったり、種によっては、以前ご紹介したアフリカヒロハシのように音を出す道具としても使われているんですね。

羽自体は死んている組織なので、美しく保つために、鳥たちは手入れを欠かしません。
また、どんな鳥でもたいてい一年に一回、換羽といって、古い羽毛を捨てて、新しい羽毛に生え変わるタイミングがあります。
だからいつもシュットしているんですね

道ばたで羽を拾うことがあったら、是非観察してみてください。

以上、今回は、ノドジロムシクイヒヨをご紹介しました。

NFAバードポッドキャスト、この番組はNational Forestry Authority と Nature Ugandaの協力でお伝えしました。

参考資料 
Bird of East Africa (Book),
鳥の雑学事典 山階鳥類研究所著
Ornithology, Frank B.Gill

IUCN Red Data website,
The Birder's Handbook stanford(Paul Ehrlich, David Dobkin, and Darryl Wheye. 1988. Simon and Schuster, New York)