ヨウム
Grey Parrot
(Psittacus erithacus)
ヨウムは
ウガンダのどこで見られるの?
ヨウムはアフリカ大陸中央に横長に分布しています。
ウガンダでは、国土全体に分布していますので、いろんな森で観察することができます。
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29.ヨウム
Grey Parrot
(Psittacus erithacus)
こんにちは NFA バードポッドキャスト、アフリカ、ウガンダから田中加奈子がお伝えします。
今日ご紹介するウガンダの鳥は、ヨウムです。
ヨウムはオウム科の鳥で、アフリカ大陸の中央部分東西に分布していて、ウガンダは分布の東の端にあたります。
くちばしから尾の先までが30で英語のgrey parrotの名の通り、全体的にグレーなんですが、尾の部分がとても鮮やかに赤いんです。この鳥、わたしの家の近くにも遊びに来るのでよく見かけるんですけど、初めて見た時、その赤い部分がふんどしに見えてしまって、それ以来「赤ふんくん」と勝手に呼んでいます。
この鳥、惜しいのは悪人顔なんですよね、黒目が小さいからかもしれません。
ただ、この目つきの悪さからは想像できないような鳴き声を聞かせてくれます、ちょっと聞いてやってください!!
いかがでしょう。朝起きた時にたまにこの鳴き声を聞かせてくれるんですよ。
つい探してしまうんです。でも姿見ると悪人顔で赤フンなんですけどね。
さて、オウムというと人間が話したことを繰り返す、いわゆるオウム返しで知られていますが、今日はそんなレベルを超えたオウム界の天才と呼ばれた並外れた知能を持つヨウムのアレックスの話をします。
アレックスは心理学者のペッパーバーグ博士という人に飼われて訓練されたヨウムで、約150の語彙を習得していて、自分で文章を作り、話す内容にもきちんと意味があったそうなんです。
例えば、色も形も材料も異なるものを見せて、どれが灰色?と聞くと、「クギ」のように、48回の実験で81%の正解率だったそうなんですよ。
面白いのは、こうした実験をやっていて、疲れて嫌気がさすと「もうやめるよ」と言って来たらしんですが、それに対して、実験してた人が困った顔をすると「ごめんなさい」とあやまってきたそうです。
他にも、アレックスがバナナが欲しくなって「バナナ 欲しい」と言った時に、実験者が試しに別のものをあげたら、実験者を見つめてもう一度「バナナ 欲しい」と言って来たり、その別のものを一旦くわえたあと、投げつけてくるなんてきともあったそうです。
なんか、こう一回口喧嘩でもしてみたくなってしまいますね。
最後に真面目な話なんですが、ヨウムはウガンダで残念なことにペットとして転売目的の密猟が絶えないんです、また、森林伐採で住処を追いやられてしまって、本当は森の住人なんですあ、都会で暮らしているものも増えてきました。
この鳴き声がこれからもずっと聞けるように、みんなで守って行きたいですね。
以上、今回はヨウムをご紹介しました。
NFA Bird Podcastこの番組はNational Forestry Authority と Nature Ugandaの協力でお伝えしました。
参考資料
Bird of East Africa (Book),
Ornithology, Frank B Gill著
IUCN Red Data website,