#18 キバシオナガゴシキドリ

森の運び屋? 

ええ、そうですともブツを運んでいます。




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キバシオナガゴシキドリ
Yellow-billed Barbet
(Trachyphonus purpuratus)

Photo by Ronald Donovanさん
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キバシオナガゴシキドリは
ウガンダのどこで見られるの?

キバシオナガゴシキドリはウガンダ国内のいろんな森で見かけられます。
今日もどこかで例のブツを運んでいることでしょう!




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#18 キバシオナガゴシキドリ

こんにちは NFA バードポッドキャスト、アフリカ、ウガンダから田中加奈子がお伝えします。
今日ご紹介するウガンダの鳥はキバシオナガゴシキドリです。

なんだか、リコーダーの練習をしている様な鳴き声ですね。
音階がだんだんずれてましたが、調律でもしているのかしらと思ってしまいます。
9月から10月の繁殖期にこの鳴き声が聞かれるということです。

キバシ オナガ ゴシキドリは ハバシ ゴシキドリ科のオナガゴシキドリ属に分類されています。
ウガンダで見られるゴシキドリの仲間は顔のカラーリングに特徴がありまして、この鳥は目の周りと嘴が黄色で、顔のまわりから首にかけて赤いラインで縁取られています。くちばしが大きいのでマンガちっくな顔つきに見えます。
おなかにもうろこ状に黄色く模様が入っていまして、背中の部分は黒っぽいですが、光の加減で青く反射するととてもきれいです。肩にはワンポイントか?とセンスの良さを感じる白いラインが入っています。
やっぱりゴシキドリと呼ばれるだけあってカラフルなんですね。
ちなみにこの仲間に、ホオアカ オナガゴシキドリ というのがいますが、こちらはパッと見、厚化粧感が否めません。気になる方は検索してみてください。


キバシオナガゴシキドリは夫婦仲良く交代で子育てをします。
昆虫を食べることもありますが、大きな嘴を持っているのは、固い木の実を主食としているからなんです。
この鳥、木の実をヒナに食べさせるために巣へと運んでいるわけですが、これがその植物のサバイバルに貢献しているんです。いわゆる運び屋ってやつです。

というのも、植物の方としては、自分の子孫が近くに落ちているままだと、その子孫同士で生き残り競争をすることになってしましますが、鳥たちに遠くに運んでもらうことで、少なくとも自分たちの子孫間での生存競争をやわらげることができます。
鳥は、運んだ先で食料庫にえさをためておくことがあり、たまにためていたことを忘れてそのままにしてしまうことがありますし、運んだ種を飲み込んだとしても、消化できない部分が吐き出されたり、フンとして地面に落とされる可能性が残ります。
そうなったら、植物としてはありがたいわけで、そこから発芽して生きて行くことができるんですね。
ちなみに、消化されてフンとなったほうが、発芽を助けるなんていう説も言われています。

以上、今回は、キバシオナガゴシキドリをご紹介しました。

NFAバードポッドキャスト、この番組はNational Forestry Authority と Nature Ugandaの協力でお伝えしました。


参考資料 
Bird of East Africa (Book), 
IUCN Red Data website,
Orinothorogy -Frank Bgill-(Book)