アフリカの森でみつけたコムサ デ モード?
ハイイロハクセキレイ
Mountain wagtail
(Motacilla clara)
写真提供:The Flacks Photography
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(とてもきれいなセキレイの写真がいっぱい!癒されます)
ハイイロハクセキレイは
ウガンダのどこで見られるの?
ハイイロハクセキレイはウガンダ南西部の山間部に分布しています。
標高が高いところで多く見られますが、低いところでも、
森と畑の境界線、川辺などで見かけることがあります。
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#15 ハイイロハクセキレイ
こんにちは NFA バードポッドキャスト、アフリカ、ウガンダから田中加奈子がお伝えします。
今日ご紹介するウガンダの鳥は、 ハイイロハクセキレイです。
川の音が聞こえる通り、ハイイロハクセキレイは水辺を好む鳥で、流れが速い川の上流部分でよく見られ、標高が高いところに多く分布しています。
ハエや蚊,水生昆虫などを食べたり、川の浅瀬でオタマジャクシなんかも食べているようです。
前回ご紹介した、アフリカヒロハシはぽっちゃり体型でしたが、この鳥は図鑑にもまず最初に「Elegant」と書かれているぐらい、足も尾も長くてスタイルがいいんです。
頭から背中にかけてはグレー、腰から尾が黒、のどからお腹は白と一見地味なんですが、それぞれの色合いのバランスが良い上に、胸元と目、羽にアクセントになるようなきれいなラインが入っていて、コムサデモードを思わせるしぶい、おしゃれな鳥です。
セキレイの仲間は飛び方が特徴的で見慣れればすぐそれとわかります。
チチチッ、チチチッと鳴きながら、羽ばたいては休み、羽ばたいてはやすみを繰り返す飛び方なんですね。
羽ばたく時に上向き、やすんでいるときは低く落ちるので、飛んだ軌跡をたどると波をうったようなラインを描いているんですが、これってエネルギー効率としてはあんまりよくないんじゃないかと思ってしまいます。
羽ばたく瞬間に羽のラインがチラっと目立つので、このチラリズムが私達を楽しませてくれるんですけどね。
セキレイを英語ではwagtail と呼ぶんですが、その名の通り尾っぽを頻繁に上下にふるのが特徴です。
この上下にふるしぐさから、日本ではイシタタキ、イワタタキという別名がついていたりします。
なんのためにこうして尾を上下に頻繁に振るのかがとても気になるところです。
獲物を刺激するためだとか、敵への警戒を表すため、など様々な説が上げられていて、この理由はまだわかっていません。
このセキレイの仲間は森で出会うと、遊歩道をしばらく一緒に歩いて先導してくれたりするんです。
足が長いせいか、結構歩くの速いので、追いかけながら歩くとダイエットになっていいかなと思います。
以上、今回は ダイエットのいい相棒、ハイイロハクセキレイをご紹介しました。
NFAバードポッドキャスト、この番組はNational Forestry Authority と Nature Ugandaの協力でお伝えしました。
参考資料 Bird of East Africa (Book),
IUCN Red Data website,
*Randler, C (2006). "Is tail wagging in white wagtails, Motacilla alba, an honest signal of vigilance?" Animal Behaviour 71 (5): 1089-1093
*Hasson, O. (1991). "Pursuit-deterrent signals: communication between prey and predator". Trends in Ecology & Evolution, 6:325-329.