クロハチクイはウガンダのどこにいるの?
ウガンダは彼らの生息地の最東端にあたります。
ウガンダ西部のマラマガンボ森林保護区で、木の上のほうを見るととまっているかも!
尾っぽを上下に動かして、歓迎してくれます。
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こんにちは、NFAバードポッドキャスト、アフリカ、ウガンダから田中加奈子がお伝えします。
この番組では毎回面白エピソードとともにウガンダで見られる野鳥を紹介していきます。
きょうご紹介するウガンダの鳥は クロハチクイ です。
ハチクイ科の鳥は27種類、東南アジア、アフリカ、オーストラリアに分布しています。
ハチクイという名前の通り、ハチを食べます。ミツバチをよく狙うようですが、スズメバチのようなおっきなハチやガ、トンボなども食べます。
虫を食べる鳥というと日本ではウグイスをはじめとして地味な色合のものが多いんですが、このハチクイ科の鳥はカラフルでバードウォッチャーに人気があります。
ウガンダで確認されたハチクイの仲間は、12種類で、緑色をしているのが多いんですが、このハチクイは頭と背中が黒でお腹の部分が青、のどと、翼を広げた時に見える部分は赤色をしていて、ウガンダの中でも西部でしか見られないレアな鳥です。
ハチクイの仲間は土壁に巣穴をつくって集団ですむことが多いんですが、このクロハチクイは森に住む鳥なので、土壁があまり探せないようで、結構道路わきに巣をつくっていることがあります。
巣作りするときに土をかき出しやすいように爪が長くてするどいんですね。
大家族でまとまって住んでいて、繁殖しないオスは仲間の子育てを手伝うんだそうです。
枝にとまっているときは尾羽をセキレイのように上下にピクピクと動かしています。
この尾羽がちょっと長めなんですが、これは空中でハチや昆虫をつかまえる時に翼を開いたままホバリングのような飛び方をするので、バランスを取るためなんですね。
飛んでいる獲物を見つけられるということは視力も優れているわけです。
ハチを食べるって、毒や針があるけどどうすんの?飲み込むのか?って思ってしまいますが、この鳥はちょっとこのへんがちょっと残虐で、取った後しばらくくちばしにくわえたまま、枝や木に叩き付けたりこすったりするんです。
うわつ、昆虫虐待?って思ってしまいますが、そうしてるうちに、昆虫がぐったりして針が取れ、毒がしみ出てくる、というわけで、ちゃんと下処理してから食べてるんですね。
ということは、子育てを手伝っているときはその子のために下処理もしてあげるってことですよね?
いやーそんなおもてなし、素敵ですね。
以上、今回は クロハチクイ をご紹介しました。次回をお楽しみに。