#9 シマオアフリカキヌバネドリ

動かざること山の如し!
アフリカの武田信玄。




https://www.dropbox.com/s/cwgno3pcfkifr49/%239%20%28JP%29%20Bar-tailed%20Trogon.mp3?dl=0

                           

Bar Tailed Trogon
(Apaloderma vittatum)
Photo by Rainbirder (Rainbirder / Foter / CC BY-NC-SA)


シマオアフリカキヌバネドリって
ウガンダのどこにいるの?



シマオアフリカキヌバネドリは
アフリカ大陸中央部分の標高が高いところに住んでいます。
じっとしているので、なかなか見つけにくい鳥です。
こんな鳥こそ、ジョニーに呼んでもらいましょう!


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こんにちは、NFAバードポッドキャスト、アフリカ、ウガンダから田中加奈子がお伝えします。
この番組では毎回面白エピソードとともにウガンダで見られる野鳥を紹介していきます。

きょうご紹介するウガンダの鳥は シマオアフリカキヌバネドリ です。

シマオアフリカキヌバネドリは、アフリカ、アジア、中南米の熱帯雨林にすむキヌバネドリ科の鳥で、ウガンダでは2種類が観察されています。
いきなり余談ですが、キヌバネドリというと、中南米にいるケツァールというきれいな鳥を思い出す方もいらっしゃるんじゃないかと思います。
このケツアール、「火の鳥」という手塚治虫さんの有名なマンガのモデルなんだそうです。

話をウガンダのシマオアフリカキヌバネドリに戻しますね。
この鳥は、嘴から尾羽の先端までが28cmぐらいとされていますが、この約半分は尾羽です。
この長い尾羽は、シマオという名の通り、縞模様で、キヌバネとつくとおり、とてもやわらかいんだそうです。
尾羽以外もとてもカラフルで、くちばしと足が黄色、お腹は赤、背中が緑、目の下にオレンジお肌がむき出しになっています。
オスとメスで唯一違うのは頭と胸元の部分で、オスは紺色っぽく、メスは茶色っぽくなっています。
尾が長い代わりに、首と足が短くて、特に足が短すぎるので、調査用のリングがうまく付けられないそうで、生態があまり知られていません。

そしてさらにこの足の筋肉の重さは体全体の重さの3%しかないそうで、これは鳥類の中でも最低レベルとのことなんです。
ということで、枝の上を動き回るのはあまり得意ではなく、森の中でも枝の上でじっとおとなしくしていることが多いそうです。動かざること山のごとし。ウガンダの武田信玄と呼んでいいかもしれませんね。


シャイで動かないから、ほんとうに見つけるのが難しい鳥ですが、このポッドキャストの英語版で話してくれているジョニーが鳴きまねをすると、出て来る事があるそうです。

ほんとうかどうか、近いうちに試してみたいと思います!

以上、今回は シマオアフリカキヌバネドリ をご紹介しました。次回をお楽しみに。