アフリカヒナフクロウ
African wood Owl
(Strix woodfordii)
写真提供 Arno Meintjes
http://www.pbase.com/arnomeintjes
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アフリカヒナフクロウって
ウガンダのどこにいるの?
アフリカヒナフクロウは、北部を除くウガンダの全体に分布していて、
森に棲んでいますが、民家の近くに来ることもあります。
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こんにちは、NFAバードポッドキャスト、アフリカ、ウガンダから田中加奈子がお伝えします。この番組では毎回面白エピソードとともにウガンダで見られる野鳥を紹介していきます。
きょうご紹介するウガンダの鳥はアフリカヒナフクロウです。北部を除くウガンダの森に棲んでいて、木のうろを巣にして棲んでいます。
これからさっそく鳴き声をお聞きいただきますが、もし夜にお聞きでしたら、ウガンダの森の気分を味わっていただきたいので、照明を消して聞いてみてください。後半部分は耳を澄ますと鳴き交わしも聞こえますよ。
いかがでしたか、鳴きかわし聞こえましたでしょうか??
この鳴き声の主、アフリカヒナフクロウは、ヒナとついているので、小さいフクロウを想像してしまうかもしれませんね、確かに日本のフクロウに比べると小さいんですが、フクロウ科の中では中ぐらいの大きさで、30cm−36cmぐらいの大きさです。全体的に茶色ですが、嘴と足が黄色で、目の周りが白く、お腹の周りは茶色と白の縞模様をしています。
フクロウは目が大きくて顔が丸いのでとてもかわいいんですが、実は、ただかわいいだけではないんです。暗い夜の生活に順応するため、計算されたボディになっています。
まず目は、明るい暗いを識別する細胞が発達していて、ヒトの目が見る事ができる10分の1から、100分の1の弱い光までみることができます。そして、フクロウ科の鳥は目の色に違いがあるのをご存知でしたか? 活動時間の違いから、発達している細胞が異なるため目の色が違うんだそうです。たとえば、このアフリカヒナフクロウは完全に暗くなってから活動するので黒ですが、夏は白夜になるアラスカに棲むシロフクロウは黄色い目を持っています。
次は耳です。フクロウ科の鳥の耳は、顔の左右はしの部分にありますが、人間のように左右対称ではなくて、上下に少しずれてついています。このズレがあることで、獲物の声や物音が左右の耳に届くまでに時間差が生まれます。この時間差から距離と方角を正確にわりだして獲物をとらえているというわけなんですね。さらに顔が丸いのは音が耳に集まっていくのを助けるためなんですね。
ちなみに、ウガンダでは夜フクロウはあまり縁起のよい鳥ではないそうで、夜もしも鳴いているのが聞こえたら、それは数日後にその近所の誰かが亡くなるサインなんだそうです。ホラー映画みたいですよね。一方、日本ではふくろうは比較的縁起が良い生き物とされています。北海道にはシマフクロウという世界でも最大級のフクロウがいますが、アイヌの人達はコタンクルカムイ、村の守り神と呼んでいました。
その土地その土地で、いろんな捉え方があるのは面白いですね。
以上、今回はカンムリホロホロチョウをご紹介しました。次回をお楽しみに。
NFA バードポッドキャスト、この番組はNational Forestry Authority Uganda とNature Ugandaの協力でお伝えしました。