#3 カンムリエボシドリ 

見た目とギャップがありますが、、、
中央アフリカの
ベストドレッサーの声はどんな声?

>>カンムリエボシドリの声を聞いてみよう 



https://www.dropbox.com/s/qk7l20a6ywyldan/%233%20%28JP%29%20Great%20Blue%20Turaco.mp3?dl=0


烏帽子をかぶっているかのように、頭の部分の羽が盛り上がっていることからエボシドリと呼ばれています。 



写真提供: 野生動物写真家 秋山知伸氏 Wildlife Japan 

和名: カンムリエボシドリ
英名: Great Blue Turaco (Corythaeloa cristata)
75cm 

ほかのエボシドリにあるような赤い羽は見られません。
クレッシェンドを用いた低く大きな鳴き声は、
ウガンダの森でよく聞かれます。 


和名: ムラサキエボシドリ
英名: Ross Turaco (Musophaga Rossae),
54cmこの鳥は首都カンパラでもペアで仲良く梢にとまっている姿が見かけられます。



飛んでいる時にだけ見られる鮮やかな赤い羽!
思わず目を奪われます。



この鳥はウガンダのどこにいる??

エボシドリの仲間は23種、うちウガンダでは7種類が確認されています。
カンムリエボシドリはアフリカ中部で見られ、主に森林地帯をすみかにしています。
ウガンダの森林保護区では、カニヨ・パビディエコツーリズムサイト、ブシンジロエコツーリズムサイト、マビラエコツーリズムサイトでよく見かけられます。





***今回の写真提供 秋山知伸氏 Wildlife Japan
野生動物写真家、コンサルタント、ライター、色々な顔を持ち、大活躍されている方です。
是非HPのぞいてみてください。

このポッドキャストの原稿をよむ(↓”もっと読む”をクリック)




きょうご紹介するウガンダの鳥はエボシドリです。
エボシドリの仲間は、アフリカ中南部にだけ住んでいて、頭から尾羽の先端までが40cmぐらいのものから70cmぐらいのものまで23種類もいます。ウガンダ国内では7種類が観察されています。
この7種類の中から、カンムリエボシドリの鳴き声を聞いてみましょう。
この大きな低い警戒音のような鳴き声が、ウガンダの森を歩いているとよく聞こえてきます。
木の実を主食にしているので、森の木にとっては種を運んでくれるありがたい鳥です。このほかに木の葉や芽、たまに昆虫やカタツムリを食べる事もあります。
低い鳴き声からは想像できませんが、このエボシドリの仲間はとても華やかな色をしています。実はウガンダは意外と地味な鳥が多いんですよ。しかし、この鳥は大きい上に、色も鮮やかで、さらにウガンダ国内でも西と東で違う種類が見られたりして、バードウォッチャーに人気の鳥なんです。
このエボシドリの色には秘密があります。実は、エボシドリはほかの鳥が持っていない色を、色素として唯一持っている鳥なんです。
何それ?って思われた方、今回はちょっと詳しく、鳥の羽の色について説明しますね。
わたしたち人間の目にうつる、鳥の羽に色合いには、3つのパターンが考えられます。
1つは化学色といって、色素が含まれている羽毛を持っている鳥がいます。
例えばフラミンゴがピンク色なのは食べ物によってこの色素を得ているからなんです。
2つめは構造色といって、羽毛の物理的な構造に、光が、反射や屈折することで、人の目に特定の色としてうつる効果です。青い鳥という童話がありますが、青く見える鳥のほとんどは構造色によるもので、青い色素に含んだ羽を持つ鳥というのはほとんど存在しないそうです。
この化学色と構造色を組み合わせた羽毛を持っている鳥もいます。
では、このエボシドリはどうかというと、ほかの鳥がもっていない、赤や緑の色素を羽に持っているのでちょっとめずらしいということなんです ね。
我が家にもたまにムラサキエボシドリというのが遊びに来ますが、羽を広げるとチラっと赤い羽が見えてとても鮮やかなんです。鳥の世界にもチラリズムがあるんだなって思います。

以上、今回はエボシドリをご紹介しました。次回をお楽しみに。


引用文献:おもしろくてためになる鳥の雑学事典 山階鳥類研究所